『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』(高橋秀実)

「すごく練習して上手くなってもエラーすることはあります。逆に下手でも地道に処理できることもある。1試合で各ポジションの選手が処理する打球は大体3~8個。そのうち猛烈な守備練習の成果が生かされるような難しい打球は1つあるかないかです。我々はそのために少ない練習時間を割くわけにはいかないんです。」

開成高校野球部監督の言葉

20ページ

 

練習時間の大部分を打撃練習に充てることで知られる開成高校野球部の基本的な考え方です。限られた時間を何に使うかを考え、結論が出たら、それをやり抜くということでしょう。

 

 テニスのボリス・ベッカーの「ダブル・ファースト・サーブ」を思い出しました。入れば相手は返せない猛烈なサーブですが、入る確率は低いというものです。

 

 テニスは4ポイント取れば、ゲームを取ることが出来、6ゲーム取れば1セットを得られます。5セットマッチなら3セット取れば勝利となります。

 自らのサービス・ゲームでファースト・サーブを失敗し、セカンド・サーブをファーストと同じ力で打ち、入れば、レシーバーは返せないので、サーバーのポイントとなります。確率5割の「ダブル・ファースト・サーブ」で4ポイント連取も可能となります。レシーバーに2ポイント与えても当該ゲームは取れるので、12本のサーブのうち、4本入れば、そのゲームを取れる計算です。

 レシーバーになった時に1ブレークすれば、そのセットを取れることになるので、相手にプレッシャーをかけることが出来ます。