とんかつ物語またはネット上の秘密勉強会『第一志望校合格の日まで、一番好きなものを口にしないと固く誓った受験生』所属メンバーの日記

これは全て架空の物語である。作者は気まぐれなので、どういう展開になるか、何とも言えぬ。それどころか完結するかどうかも皆目、見当がつかぬ。

 

 

登場人物

 

とんかつ

ハンバーグ

からあげ

アイスクリーム

珈琲

 

全て中学3年生で、ネット上の秘密勉強会『第一志望校合格の日まで、一番好きなものを口にしないと固く誓った受験生』のメンバー。互いに面識はなく、顔も本名も知らない。

 

1、とんかつの決意

受験学年となり、初めて迎えた定期考査。

「まずい。これでは第一志望は無理だ。どうしよう。」

「よし、こうなったら、合格の日まで、一番好きなとんかつをやめよう。」

「でも、家の前にとんかつ屋があるし、難しいな。」

「そうだ。苦しいことはチームで乗り切れと担任が言っていた。」

「仲間を作ろう。」

「でも、みんなをあっと言わせたいし、困ったな。」

「ネットで秘密の仲間を募集しよう。」

 

2、ハンバーグ登場

「気合の入った名前の秘密勉強会だね。ところで、提案がある。互いに励まし合うために、相手が一番食べたいのに我慢しているもので呼び合うというのはどうかな。とんかつ、賛成してくれるか。」

 

3、とんかつの返事

「グッド・アイディアだね、ハンバーグ。もしかして、トマト・ソースのハンバーグが好きかな。」

 

4、ハンバーグの答え

「いや、大根おろしをかけた和風ハンバーグが好きだ。」

 

5、おろしトンカツの答え

「ほほう、趣味が合うな。実は大根おろしをたっぷりかけたトンカツが大好物。」

 

6、からあげ、アイスクリーム、珈琲、登場

「やるしかない。」

 

7、今回は英語グループ

全員、公立高校志望なので、5教科全て頑張るのであるが、この物語では英語のみを扱う。なお、都道府県と年度選択は輪番で、5周したところで、500点満点で競う。また、最高得点者は食べたいものを食べられるというルールを全員一致で決めた。過去問に取り組むのは日曜日の午前中。得点発表は正午。とんかつは自らを鼓舞するため、日曜日の夕食は自分以外の家族のために美味しいトンカツ(もちろん、大根おろしがたっぷりかけられたもの)を作り、自分は納豆を食べた。家族には「これで粘り勝ち」と言い続けた。

 

8、給食

とんかつ、ハンバーグ、からあげ、アイスクリーム、珈琲が給食で出た場合は、どうするか、話題になったが、議論することもなく、それはオーケーということになった。

 

9、珈琲の土曜日

 合格発表の日まで、断じて不合格発表の日でなく、合格発表の日を迎えるまで、珈琲を口にしないと決めてから最高に美味しい珈琲をどこで飲むか、考えた。考え抜く必要もなく、結論が出た。第一志望校向かい側にある『タリーズ』。

 それから、珈琲は土曜日になると、『タリーズ』の前に行き、

ここで、最高の珈琲を飲むために

頑張ることを誓うようになった。

 

10、アイスクリームの金曜日

 私立中高一貫校に通うアイスクリームは内部進学でなく公立高校を目指していた。

特に不満があるわけではないが、第一志望校は

個性豊かな公立で、そこに魅了されたのだ。

 土日は休みなので、金曜日の夕方は気合を入れるため、途中下車して、

濃厚なバニラで知られる店の前で立ち止まる。

 ショーウインドウ越しに憧れのバニラを眺める。ここのバニラは微妙に

味わいが異なるものが色々と用意されていて、秘密勉強会の

メンバーになるまでは、どれにするか迷うのが楽しい時間だった。

 

11、からあげの木曜日

 公立中学に通うからあげは、校外でサッカーをしていた。練習日は月曜日と

木曜日。最寄り駅の近くに大繁盛しているからあげ専門店があった。スタンダードと

ダブルがあるのだが、木曜日は店長とじゃんけんして、勝つとスタンダード料金で

ダブルが食べられるのだ。第一志望校の合格発表日は木曜日ではないので、

ダブルを食べるためにはダブル料金を払うしかない。それでも、その日はダブルを

食べると決めたのだ。

 

 

12、ハンバーグの水曜日

お気に入りの店は水曜日に「おろしハンバーグ」を注文する時に、無料で

大根おろし山盛りを頼める。第一志望校の合格発表日は水曜日ではないので、

山盛り料金を払うことになるが、高さ何センチにするか思案中。

 

 

13、とんかつの火曜日

他の4人と違い、第一志望校の合格発表日は、自分で作って食べる予定。

お目当ての精肉店は火曜日が特売日で、第一志望校の合格発表日も火曜日。

毎日、学校から遠回りして、肉屋の前を通り、気合を入れている。

 

14、全員の月曜日

ブルー・マンデーでなくブルー・スカイ・マンデーが合言葉

 

ここから日記風に

 

2019年5月25日(土曜日)珈琲、模擬試験前日

明日の5月26日は、模擬試験。

中学3年生であること、受験生であること、それが向き合うべき現実。

 

2019年5月26日(日曜日)珈琲、模擬試験当日

北海道帯広では午前中に37度を超えたというニュース。

こちらは、英語長文の長さに圧倒された。

文法が弱い。

知らない単語が多い。

勉強が足りない。

 

 2019年5月27日(月曜日)珈琲、級友との会話

ブルー・マンデーでなくブルー・スカイ・マンデーにするように

心がけてはいるものの、昨日の模擬試験がきになる。

英語長文で苦労していたはずの級友が、何とか読み切ったと

聞くと、ドキッとする。

出遅れているのかも知れない。

 

2019年5月28日(火曜日)アイスクリーム、英単語テスト

今日は、英単語テスト。毎週50問ずつ出る。

年間30回。勿論、同じ単語も出る。

とにかく覚えるしかない。

 

 

 2019年5月29日(水曜日)からあげ、計算テスト

小学校4年レベルから中学3年レベルまでの計算問題が1冊に

なっているものを小学校6年の3月に渡され、

「中学では毎週テストだから頑張りましょう。」と言われた。

今日の出来は8割で悪くはないが、いつも、平均点は7割から8割

なので、安心というほどでもない。

実に微妙。

 2019年5月30日(木曜日)ハンバーグ、英語の授業中

「買いたいものを買うには、貯金しておく。学力も同じ。」

英語の先生の言葉。

確かにそうだけど、時々、「自分の貯金箱に穴があいているような気もする。」

「穴は自分でふさぎなさい。」と言われそうだけど。 

 

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