コアラとパンダの物語、24か月後の通知表

 

バッグにつけているキー・ホルダーからコアラとパンダ

と呼ばれるようになった2人の中学生の物語

 

 

 バスケット部のツイン・タワー、コアラとパンダは小学生時代、ミニバスで同じチームに属し、中学でも息の合ったプレイを見せていました。クラスもずっと一緒でした。3年の夏、いよいよ最後の公式戦、負ければ引退、新チーム結成という時期が来ました。

 

 

 1年生の遠足はフィールド・アスレチックと飯盒炊爨で、火起こし係は火起こし器自体を技術の時間に作り、練習を重ね、当日を迎えます。別々の斑に属するコアラとパンダは手先が器用で、見事な火起こし器を作り、見事なタイムで火起こしに成功しました。何と同時だったのです。ストップ・ウォッチを持った担任がビックリするほどのタイムだったのです。勿論、コアラ宅のテーブルが少し焦げているのは誰も知りません。

 

 

 2年生の合唱コンクール、コアラはソプラノ、パンダはアルトのパート・リーダーを務め、クラスを学年優勝に導きます。順位発表を聞いて、コアラはパンダとグー・タッチをしようとしたのですが、パンダはパーを出し「パーの勝ち」と叫び、クラスは爆笑。

 

 

 他にもエピソードはたくさんあるのですが、1年1学期の通知表を見せ合った時、共にオール4と知り、「バスケ部引退したら、勝負しよう」と約束。勿論、途中経過は秘密。

 

 

 1回戦は圧勝、2回戦はシーソーゲームの末の勝利、そして迎えた3回戦。パス・コースを読まれ、高さで圧倒され、スピードについていけず、夏が終わりました。

 

 

 数日後の終業式、コアラとパンダは緊張しながら、通知表交換。24か月前の評定合計は36と36、今回は夏の3回戦のようでした。パンダは青ざめ、震えていました。