50年前のシナリオを書き直すシルベスター・スタローン

 NHKの『アナザーストーリー』は興味深いものが多いのですが、今日は、録画しておいた『ロッキー』の完成秘話を扱ったものを見ました。

 「高い志と強い信念を持てば、ハリウッド大作に勝てる」という映画業界で長く活躍する人物に言葉が耳に残りました。

 無名の俳優だったシルベスター・スタローンは『ロッキー』の脚本を3週間で書き終えたのですが、売り込みに苦労し、ようやく映画化となった時に厳しい条件を示されます。「脚本料はいらないから自分が主演」という希望を拒否され、「脚本料は25万ドル」「主演は他の俳優」と言われるのです。実はポール・ニューマンなどが候補とされていたそうです。

 無名の俳優を主役にするのはリスクが高いので、そうした判断は当然なのですが、スタローンは粘ります。自分が主演出来る最初で最後の機会だと考えていたからです。無名であるだけでなく、俳優としては致命的とも言える弱点を抱えており、それを自覚していたのです。

 ついに、主演が決まり、撮影が始まるのですが、舞台となるフィラデルフィアの人々に「この街を盛り上げよう」と呼びかけ、無料で協力していただいたそうです。

 ロッキーが走っている時、市場の人がオレンジを投げるシーンは、台本にはなく、市場の人が、スタローンを見て、咄嗟に投げたのです。

 スケート・リンクでのデートもエキストラを雇う資金がなく、営業終了後のリンクを開けてもらうという設定にしたのですが、結果として、心和む場面となりました。

 さて、最後の最後に驚かされたのが、スタローンの学生時代からの友人の言葉でした。スタローンは20代の頃に書いた脚本を今も書き直しているというのです。既に50回は書き直したとか。🍊